オンラインカジノで遊んで違法性に問われるケース

オンラインカジノで遊ぶことを禁止する法律は存在しませんが、逆に公営ギャンブルのように「オンラインカジノを認める」と許可されているわけでもありません。

つまり、違法性はありませんが合法でも無いため、オンラインカジノの法的解釈はグレーゾーンとなります。
もちろんグレーゾーンですからオンラインカジノで遊んでも問題はありませんが、場合によって違法性に問われ、最悪は逮捕されてしまうケースがあります。

そこで今回の記事では、グレーゾーンであるはずのオンラインカジノで遊んで違法性に問われるケースについて4つご紹介いたします。
実際に逮捕された事件もありますので、特にオンラインカジノ初心者の方はしっかりと頭に入れておきましょう。

店舗型のオンラインカジノで遊ぶ

店舗型のオンラインカジノで遊ぶ
店舗型のオンラインカジノとは、いわゆる「インカジ」のことです。
都心部の繁華街を中心として日本全国で店舗を構えていますが、その全ては営業許可を持たない違法店です。

そもそも日本では公営ギャンブル以外の賭博は禁止されており、店舗を構えてのオンラインカジノは完全違法となります。
インカジの経営者はもちろんですが、インカジで遊ぶ客も摘発対象であり、常習賭博罪や単純賭博罪が適用され逮捕となります。

インカジの中には、あたかも合法かのように堂々と看板を構えて営業している店もありますが、もちろん例外はありません。

摘発前提で営業していることから、短期間でサクッと稼ぐために堂々と営業しています。
このように、インカジはグレーゾーンでも合法でも無い完全違法店舗ですので、絶対に足を踏み入れてはいけません。

日本人に特化したオンラインカジノで遊ぶ

過去に実際に行った事件で「スマートライブカジノ事件」が挙げられます。
スマートライブカジノはイギリスに拠点を置き、ライセンスも所持する合法のオンラインカジノでしたが、3人の日本人ユーザーが国内で逮捕されてしまいました。

その理由は、スマートライブカジノが日本人に特化したオンラインカジノだったからです。

ライブカジノでは日本人ディーラーが立ち、また日本人ユーザー専用のテーブルまで用意されていたのです。
さらに日本時間に合わせて夕方から深夜にかけて開放していたため、警察によってスマートライブカジノの胴元は国内にいると判断され、個人を特定し逮捕に至りました。

現在でも日本語に完全対応したオンラインカジノは多いですが、日本人に特化しているわけではありません。
あたかも日本人だけをターゲットにした運営をしているオンラインカジノで遊ぶのは止めましょう。

国内拠点のオンラインカジノで遊ぶ

国内拠点のオンラインカジノで遊ぶ
先述したインカジと同様に、いくらオンラインカジノであったとしても、日本国内を拠点にすることはできません。
過去に「ドリームカジノ事件」と呼ばれる大阪天王寺を拠点にしていたオンラインカジノが摘発され、ユーザーも警察より警告を受けた事件が発生しています。

ドリームカジノライセンスを所持する国際的には合法のオンラインカジノでしたが、拠点を日本にしていたため、ユーザーも巻き込まれてしまったのです。

現在でも、国内を拠点にしたオンラインカジノは存在すると言われています。
ドリームカジノのように、住所を偽っている可能性も十分に考えられるため、知名度の低いマイナーなオンラインカジノで遊ぶのは避けるようにしましょう。

自分以外の他人にアカウントを貸して遊ばせる

自分以外の他人にアカウントを貸して遊ばせる
オンラインカジノのアカウントを家族や友人、同僚などに貸して遊ばせる行為は違法です。
例えば、個人使用を目的としてニコチン入りの電子タバコを海外から購入するのは問題ありませんが、それを他人に吸わせたり転売すると違法行為となります。

これと同じで、オンラインカジノのアカウントも個人使用のみ違法性に問われることがありません。
そもそもアカウントを他人に貸すということは、他人に賭博ができる環境を提供していることと同じで、いわゆる賭博開帳図利罪が成立するのです。

お金の受け渡しが無かったとしても、実際のお金を使っているわけですから、言い逃れはできません。
オンラインカジノの利用規約でも他人へのアカウント貸し出しを禁止していますので、個人だけで楽しむようにしましょう。

まとめ

今回は、グレーゾーンであるはずのオンラインカジノで遊んで違法性に問われるケースについて4つご紹介いたしました。
オンラインカジノは確かに法的にはグレーゾーンですので、国内で遊んでも違法性に問われることはありませんが、場合によっては大きなトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。

店舗型のオンラインカジノ(インカジ)で遊ぶ、店舗型のオンラインカジノで遊ぶ、国内拠点のオンラインカジノで遊ぶ、自分以外の他人にアカウントを貸して遊ばせるなどには十分にご注意ください。

法律である以上、あとになって「知らなかった」では決して済まされません。
最低限の知識を身に付け、法律に抵触することなく正しくオンラインカジノで遊びましょう。