日本でのオンラインカジノの利用は違法になる?

オンラインカジノはカジノ合法国が認めているギャンブル

オンラインカジノはオンライン上に開設されたカジノですが、海外のカジノ店と同じく実際にお金を賭けてギャンブルを行うことができます。
以前はパソコンからの利用に限られていたため、家の中でしか利用することができませんでしたが、現在はスマートフォンやタブレットからも利用することができるので、場所を選ばず楽しめるようになっています。
このように手軽に手持ちの端末で遊べるギャンブルながらも、高額ベットでの大きな勝負もできますし、最大賞金額も20億円超えと本場のカジノに引けを取らない内容となっているので、数多くのギャンブルの中でも大変魅力的なギャンブルとして高い人気を誇っています。
オンラインカジノはカジノ合法国が認めているギャンブル

しかし、オンラインカジノはこれだけ魅力的なギャンブルであっても利用にあたって違法性はないのかと心配されることが多くあります。
日本の法律で合法ギャンブルとして定められているのは公営ギャンブルのみです。
公営ギャンブルというのは、競馬、競輪、競艇、オートレース、宝くじのことを指します。
パチンコも実は合法ギャンブルではなく、三店方式という法律の間を上手く回避する運営方法を取っているため、違法ギャンブルとして取り締まりを受けずに運営することができます。

それでは、オンラインカジノの利用は違法となってしまうのかというとそういうわけではありません。
まずオンラインカジノというギャンブルは、日本の公営ギャンブルと同じく、安全性、公平性がしっかりと認められている海外の合法ギャンブルです。
世界196の国のうち約130ヶ国がカジノを合法ギャンブルとして認めています。
そのカジノ合法国の大半はオンラインカジノもカジノと同じく合法ギャンブルとして認めています。

運営するには当然ながら、カジノと同じくらい厳しく、難しい審査を受け、それに合格しなければなりません。
審査に合格するとその国の政府より運営証とも言えるライセンスが発行されます。
このライセンス取得審査を受けているだけでもオンラインカジノは安全性に優れたギャンブルであると言えますが、さらに第三者監査機関による徹底した監査も定期的に受けているので、安全性だけではなく公平性も常に保たれています。
オンラインカジノはこのようにカジノ合法国に認められている海外の合法ギャンブルなので、オンラインカジノというギャンブル自体には怪しい点も不透明な部分も一切ありません。

オンラインカジノは合法でも違法でもない特殊なギャンブル

オンラインカジノもカジノ同様に日本ではまだ合法ギャンブルとなっていないため、日本国内で利用した場合違法ギャンブルを取り締まる賭博法の対象となるのですが、オンラインカジノは賭博法にて裁くことができません。
賭博法で罪に処するには、そのギャンブルが日本国内で行われていなければなりません。
オンラインカジノの場合は、プレイヤーは日本国内にいますが、そのギャンブルを行う場は運営会社が所有するサーバーであるため、海外でギャンブルが行われているということになります。

また、賭博法は日本国内で行われていることに加え、その場に胴元と張り子が同時に存在していることも条件としています。
オンラインカジノは胴元の運営会社は海外に、張り子のプレイヤーは日本にいることになるので、その賭博法の条件にも当てはまりません。
賭博法の条件に当てはまらないということは、利用しても罪に処されることはないということです。

これはつまり、オンラインカジノは日本において合法ギャンブルではないけれど、違法ギャンブルでもないということを意味しています。
パチンコの場合は意図して法律を回避していますが、オンラインカジノはオンラインという特殊な運営スタイルにより、法律による違法性を回避することができています。
そのため、オンラインカジノの利用をSNSなどを利用し大々的にアピールすることさえしなければ、逮捕や取り締まりの対象となることはありません。
オンラインカジノは合法でも違法でもない特殊なギャンブル

過去の逮捕事件から見るオンラインカジノの違法性

過去の逮捕事件から見るオンラインカジノの違法性
オンラインカジノを取り締まろうとする動きは2016年がピークとなり、その年初となるプレイヤーの逮捕が行われました。
それまで、代理として間に入っていた仲介人や会社が逮捕、摘発を受けたことはありましたが、実際にプレイヤーが逮捕されることはなかったため、この逮捕劇は日本人プレイヤーの間で大変大きな話題となりました。
逮捕者を出したオンラインカジノはスマートライブカジノというイギリスで合法運営しているオンラインカジノで、逮捕理由は、日本人ディーラーの採用など日本人をターゲットにしたオンラインカジノと判断されたためでした。

逮捕者3名中2名は略式起訴として裁判に持ち込むことを諦め罰金刑を受け入れましたが、うち1名は略式起訴を受け入れず裁判へと持ち込む意思を見せました。
オンラインカジノは海外の合法ギャンブルであること、日本から利用してもその賭場は海外にあることなどを弁護士を通し訴えた結果不起訴処分となりました。
不起訴になったということは、オンラインカジノの利用を現在の法律で裁くことはできないことが証明されたということです。
こうしてこの2016年のスマートライブカジノの事件は、現在においてもオンラインカジノに違法性がないことを証明する重要な歴史の一つとなっています。